制御工学博士の日常+備忘録

ようやく制御工学で博士を手に入れたので真っ当な人間になるべく研究以外の事とか色々と備忘録的にやっていく。そんな感じ

学位取得後から1年後の今、研究に対する心境の変化

どうも。kwaz6です。

かなり久しぶりの投稿です。博士号を取得してからそろそろ1年が経つので現在の研究に対する心境の変化を書いておこうと思います(ただの独り言です)

 

学位取得前

学位取得前はなんとしても卒業したいという気持ちが強く、基本的にどうやったら提案法を出せるか、論文が書けるかをひたすら考え続けていました。色々とキャンプに行ったり買い物に行ったりもしましたが、頭の中にはずっと研究の事が離れずに有りました。

 

学位取得後

最初の頃は、卒業できた喜びもありましたが、さらに研究を頑張ろうという気持ちもありましたが特に新しいことを色々始めようという気持ちが強くなり、モチベーションが高い状態でした。人間解放されるとやりたいことが増えるんでしょうか。

 

このブログもそうですが、ブログを始めたり、家庭菜園、料理など。少しずつ新しいことに挑戦を始めました。最終的には大学ではなく高専教員になるということを考えていたので、少ない研究資金でもできるように安価なサーボシステムを作ろうとFPGAも始めました。(これについてはその内自分のためにまとめておこうと思います。)

 

ここまでは自分の事ですが、最近では家族の方を優先するように考えるようになりました。やはり年間でジャーナル1本+学会発表3~5件を目標にすると、必然的に家族との時間が減っていました。家族との時間を考えるとどう頑張っても今まで通りの研究生活では無理です。

以前は家に帰ってからも2,3時までずっと理論検討やシミュレーションをしたり、論文を書いてみたりしていました。

それは指導教員から論文を出して。と言われるからです。もちろん新しいネタがうまくいったらすぐに発表したいですが、進捗が思うように出ていないときは催促されるので家に帰る時間を遅らせてなんとか論文を書いています。ただこんなことをやっているうちに学位取得前よりもさらにストレスを感じるようになりました。

 

このことについて自己分析をしてみましたが、どうやら研究が第一優先事項じゃなくなってきたのが大きいようです。

これまでは1. 研究、2. 研究、3. 研究、、、、、家族 みたいな感じで完全に研究だったんですが、今では1. 家族、2. 趣味、、、、、研究 って感じです。

  

研究者として生きていくことを考えると実績は大事なので、研究に時間をたくさん割いた方が良いのはわかっています。しかし、長い人生において最後に一緒にいるのは誰かと考えれば答えは研究じゃなくて家族です。結局のところ家族が一番大事になります。これまでは無理にでも学会に出すという気持ちでしたが、そこまでして無理やり出すことに意味があるのか最近分からなくなりました。

 

こんなことを言うと言い訳だと思われるかもしれませんが、そういう気持ちが今は強いです。年齢も上がってきてだんだんと体力的な面でも無理ができません。やはりずっと最前線で戦っていくというのはものすごいエネルギーが要るなと感じます。これは私の偏見も含まれていると思いますが最前線で戦っている研究者で家族との時間を取っている人をほとんど見たことが有りません。

 

結局研究者として居続けるというのはそういうことなんでしょうか。そこまでしてやるには私の能力では足りなそうだなと最近思い始めています。これも言い訳ですね。

 

今は論文にならなくても、私生活に有益なものを作ってみたいという気持ちが強いので今後は出来る限り家族中心で有益なものを趣味として少しずつ研究・開発していく。という方向性に変えていこうかなと思っています。これなら家族と一緒に楽しめそうなので。

 

ただ研究者として論文が出せるのかについては、正直厳しい状況にはなるだろうなと思います。恩師にも色々言われそうですし

このすべてができる人が本当の研究者なのかもしれません。もっとハードもソフトも強ければうまく回せていたのかもなと思いますがしょうがないですね。正直ロボコンやっていれば良かったと強く思います。

今後の目標

知らないことを知ること、実現することは好きだし研究は好きなので何とか家族優先にしながらも続けていきたいなと思っています。

特にマイコン使ったりFPGAだったり、センサ使ったりそういうことに今までチャレンジしてこなかったのでほとんど経験がない使えない人間になっていると感じています。そういうところを家庭内の支援ツール作成等で少しずつ経験を積んで電子工作技術等上げていきたいなと思います。

いずれは一人で家事ロボット(仮)なんて作ってみたい。

その過程で論文が出せるような機会があればトライしていきたい。

 

充実した人生を送れるように努力していきたいと思います。