制御工学博士の日常+備忘録

ようやく制御工学で博士を手に入れたので真っ当な人間になるべく研究以外の事とか色々と備忘録的にやっていく。そんな感じ

英語が苦手な自分が英語論文を簡単に書けるまでに成長した方法

どうもkwaz6です。

 

私は英語が苦手でした。TOEICは400~450点(2年前記録)くらいしかないし、もちろん未だに英語は苦手です。

ですが英語で国際会議の論文をたくさん書いて発表したし、博論も英語で書きました。

 

そんな私が英語で論文を苦手意識を持たずに簡単に書けるようになった方法をまとめておきたいと思います。

このやり方は、自分には合ってましたが他の人にも当てはまるとは限りませんが、一つの参考になればと思います。

 

 

英語論文を書くときにやる失敗

  1. 日本語の文章を翻訳サイトで訳してから英語にする
  2. 説明したい動詞や名詞を検索して最初に見たものや見たことがあるものをそのまま使用する
  3. 日本語で説明するように文章を書きがち
  4. 文法がめちゃくちゃで言いたいことが伝わらない

 

私の中では大体4つくらいかと思っています。

特に英語論文を書くときに一番問題になるのが、書きたい文章を日本語から英語にすることです。私も含めて英語が苦手な人が初めて英語論文を書くときにやることが日本語を書いて、それを翻訳ツールを使って英語に直すことです。

このやりかたで英語文を作ってしまうと英文が自分の伝えたいことを網羅しているかわからずにそのまま使ってしまう問題があります。

 

最近ではGoogle 翻訳も精度が向上してますし、特にDeepLというドイツ発の翻訳ソフトで日本語から英語への翻訳の精度が良いことが知られています。

この、DeepLというのは自然言語処理の研究をしていた人が作ったシステムらしく口語形式に近い表現まで対応できているようです。

 

しかしながらすべての翻訳に向いているわけではないので使い方に注意しておく必要があります。特に英語が苦手な人にとっては翻訳結果が正しいかどうかも判断できません。従って、翻訳ソフトをそのまま利用することは論文執筆において問題になります。

 

対処法

1つ目の対処法

じゃあどうやって利用するか。

私の場合は、2つのパターンで使い分けています。

  1. 英語のまま書いて、正しい日本語表現になっているかの確認に翻訳ソフトを使用する。
  2. わからない日本語表現を翻訳ソフトで英語訳にしてそれをヒントに関連する正しい表現を調査していく。

1つ目の対処は英語で文章を書いてそれを翻訳してもらう。

これは意味が通るか確認するためによく使ってます。

ただしコツがあり、論文中でかなり長い文章を書く場合には精度が落ちる場合があるので文章は短めに書くことがおすすめです。

当然英文がある程度書ける必要はあると思います。

 

2つ目は文法表現や単語を調べるきっかけとして使うということです。

よく使う方法は海外の方と話すときにどうしても言い方がわからない単語が出てきたときに翻訳ソフトで訳して単語を見せてコミュニケーションをとる。という方法です。これで会話に躓いても先に進めるようになりました。

 

翻訳ソフトの良いところは日本語の単語を英単語にすぐ直してくれることです。これで単語を調べるきっかけになります。またgoogle翻訳とかでは単語を選択すると同義語等も出してくれるため、そこから適切な単語を調べて利用することが可能となります。

 

 2つ目の対処

2つ目の対処はシンプルに単語1つで利用せずに、使い方や意味合いなどを他の同義語と比較することが大事です。

特に単語の意味は1つではなく、熟語として使用する単語表現もたくさんあるのでまとめて覚えて使い分けできるようにしておくと良いと思います。

 

特に意味は同じでも口語かどうかで論文では使用しない方が良いときが多々あるのでその点については注意が必要です。

例えばthere isやas yon can see

他にはcan, willは推論が入っているので使わない方が良いです。もちろんこの点については分野によって変わると思いますが基本こんな感じだと思います。ここら編の使わないほうが良い表現や使える表現についてはそのうちまとめていきたいと思います。

 

3つ目の対処

これに関しては、英語は結論から書くのでその意識を持ちながら書くことが大事かと思います。

また、例えばBy using this approach, the controlled system ...みたいな文章は状況によって説明すべき文章の順番が変わるので注意が必要です。これは自分が一番伝えたい主役になる文に合わせて実際には使い分けることにしています。

 

4つ目の対処

4つ目の対処は至ってシンプルです。

英語文は英語のまま書けるようにするということです。これは日本語で書いてから翻訳する場合、日本語的な言い回しを多く使ってしまうため、翻訳精度が著しく低下します。これを回避するためには英語にしやすい日本語で書く、または英語文のまま書くのが最適だと思います。

 

他に、例えば実験結果の説明や、実験装置、手順、その他英語論文に書いてある文章や文法についてわからないことがあれば、その時はアメリカやイギリス、または英語が得意な人が書いた論文の文章を真似することです。

私の場合は、英語の文章を丸ごとコピーして、自分の論文で述べる主語や目的語に入れ替えて使用する、というのを最初の頃はやって英語文章のテンプレートを丸ごと経験しながら使えるようにしていくというのをやっていました。

これは正直英語力が低くてもそれなりの英語論文を掛けるようになる点で最強のやり方かもしれません。

どんな研究でも最初は従来に行われている手法を模倣して試してからじゃないと、その手法の特徴や欠点を把握することは容易ではありません。なので、このやり方については研究だけでなく英語論文の執筆(学習)にも通ずるものなのかもしれません。

 

以上、4点ほど英語論文を書けるようになる方法についてまとめてみました。

当然英語は使う部署じゃないから勉強しなくて良いなんていい人も中にはいるでしょう。

確かに使わないなら学ぶ理由が無いかもしれません。それはそれで構わないと思っています。

 

でも言語を学ぶことは自分自身の選択肢を広げることになりますのでやっぱりやっておくべきではないかと私は思います。

最初は英語が話せないにしてもせっかく初頭教育から英語を学んでるので英語はできて損はないんじゃないかなと思います。 

 

では良い英語論文を書きましょう。